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黄ぶなの話

黄鮒と郷土玩具
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​1 むかし、宇都宮では天然痘(てんねんとう)という伝染病が大流行したことがありました。そのころはよい薬もなく、人々はなりゆきにまかせる以外に方法がありませんでした。

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2 ところが、ある人が田川に住む黄色い鮒を釣り、それを焼いて病人に食べさせたところ、不思議にも天然痘が治ってしまいました。

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3 また、黄鮒を食べた人は長く病気にかからなかったというのです。しかし、黄鮒はそう簡単に釣れるものではありませんでした。

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4 そこで、張子(はりこ)の黄鮒を作って、今年も病気にかからぬようにと年の初めに軒下につるし、無病息災(むびょうそくさい)をねがう習慣が生まれました。

出典:宇都宮市教育委員会 宇都宮の民話
​宮 の 縁 起 物
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 本来、黄ぶなは縁起物として作られたもので、正月の初詣や11日の初市で買い求め神棚に供え、暮れの二荒山神社のおたりや(冬渡祭)の際、だるまや他の縁起物と一諸に焼やしたものです。

 かつては、南新町の農家の副業として盛んに作られていましたが、昭和初期に衰退して西原町の浅川仁太郎氏が最後の一人となりました。

 浅川氏亡き後、2年の空白がありましたが、ふくべ細工職人の小川昌信氏が、伝統を守るため、ただ一人の製作者となって引き継いでいます。

​ 小川氏は、黄ぶなの縁起物だけでなく、様々な黄ぶなグッズも開発して、黄ぶなを守り続けています。

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栃木県宇都宮市大通り2-4-8

https://fukube-do.com/

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​3Ⅾ 黄ぶな
宇都宮の様々な黄ぶな達
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